帝王学・貞観政要を読んでいます。
※彼が活躍していた時期に政治的な大混乱に陥った。4代目皇帝李顕(中宗)が即位するものの武則天(後の則天武后)によって退位させられる。初の女帝の誕生を目にし、中宗が復位し彼に期待を込めて2代目によって実現された(貞観の治)を顕彰し王権維持を支持した。
※【貞観】
充実した軍事力
豊かな農生産
運河や交通網の整備、書画、工芸の発達
(現在のアメリカや中国のような)
【政要】
政治の要諦という意味
中国の君主論(君主とはどうあるべきか)
王や皇太子の言動を記録しそれを後の教訓(どうあるべきか明確な課題を意識)を記した文献である。
日本には平安前期に日本に伝来
唐時代
太宗李世民と家臣たちの問答形式を追求した名著。
※太宗...唐の第二代目皇帝。
【貞観の治】太平の世を実現した明君。
即位の際は血みどろの事件もあり彼のトラウマとなり、失敗や苦難は人に反省を迫り、成長を遂げていく。
名臣たちとの意見交換、帝王としての条件を認識していくこととなった。
現代社会に活かす5つのこと。
1.組織の運営方針【組織論】
そして人は1人では生きていけない、大小さまざまであっても、組織、グループの中で生きていかなければならない。
2.リーダーシップ
先行きの見えない現代社会の中で濃い霧をはらってくれるような強い指導者
3.聞く耳を持つ=諫諍(かんそう)
部下が上司に向かって遠慮なく意見を申し、上司の非を批判する。
【諫める臣下、聞き入れる君主】
強いリーダーシップとは決して暴走したり独断専行したりすることではない。
聞く耳を持って軌道修正
4.部下の存在。
太宗の家臣は名臣揃いであった。
(武将として有名な人、書家として名を残した人)
彼らを選出するにはいくつもの条件が必要である
「人を選ぶ」目を持つ。
自身の「言葉と行動に責任を持つ」
優秀な人材自然と集ってくるようになる。
5.「創業か守成か」
0からはじめるのは大変なエネルギー消費となる。
さらにむずかしいのは継承発展であり後継者の養成、普遍的な課題である。
私は、中国の文化に興味をもち、中国の歴史を一通り学びました。
そのなかでも諸子百家の儒家に多大な関心を抱きました。儒学は日本人にもかなり浸透しているが、中国人と日本人の考え方は異なるところも多いので違いを見出すのにも関心があります。また、論語と算盤:渋沢栄一を読破しつつ、
中国の歴史の流れを把握した今、私にとって今後の未来を生き抜くにあたって欠かせない文献である。備忘録として、知識だけの頭でっかちにならないよう実践していきたくブログに書き残しました。